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妻は学生だった。 違う学部の学生だったんで、実習のあとは音沙汰なしだったんだけれど、彼女が四年生の時に再会。

16: 花咲か名無しさん 2006/07/07(金) 10:27:45
2つ年下の幼馴染だった嫁。
保育園の時に「大きくなったらお嫁さんになる」
小学校の時、先に授業が終ってた嫁は、いつも俺の事を待っていた。
両親や近所の人からは、冷やかされたり誉められたり。
が、先に中学に進学した俺は、ほとんど会う事も無くなった。



やがて、大学に進学して郷里を離れていた俺が夏休みで帰省した時、

21: 花咲か名無しさん 2006/07/07(金) 17:37:27
16つづき
昼飯を食べる為に外に出て、しばらく歩いていると、自転車に乗った彼女にあった。
「やあ」と軽く手を挙げると、彼女はにっこり笑って自転車を止めた。
「久し振りですね。元気でしたか?」
「うん、まあまあかな。来年受験だよね。」
「そうです。今も補習の帰りなんです。」
「そっか、頑張れよ。」



「ところで、いつまで居るんですか?」
「うん、明後日に帰ろうと思って」
「お願いがあるんですけど、良いですか?」
「何?」
「良かったらメルアド

30: 花咲か名無しさん 2006/07/11(火) 12:00:48

16つづき

「メルアド教えてくれませんか?…学校の事とか相談したいし…」
顔を伏せて、そう言った彼女に俺は、少し意地悪したくなりこう返した。
「でも、彼氏に怒られるんじゃない?」
すると、顔を紅潮させ、興奮気味に
「彼氏なんか居ません!受験生だし…」
「ごめん、冗談だよ。なんか書くものある?」
彼女は、カバンの中からボールペンとメモを取り出した。
彼女に似合わないような時代物のボールペンだ。
「あれ?このボールペン、ひょっとして」
「えへへ、まだ使ってるんです」
そう、そのボールペンは俺が中学の入学祝いに叔父がくれた物を
彼女が欲しがったからプレゼントしたものだ。

32: 花咲か名無しさん 2006/07/11(火) 15:58:50

30つづき

「物持ち良いな。偉いぞ」と俺は彼女の頭を撫でた。
「あっ」彼女は一瞬驚いた表情を見せた後、
「7年ぶりだ。そうやって撫でて貰うの」と、はにかんだ。
「ほい、書いたぞ。必ずメールくれよな」
「うん、返事はちゃんと下さいね」



帰省先から戻った俺は、
一番にPCの電源を入れ、メールをチェックした

34: 花咲か名無しさん 2006/07/12(水) 14:31:48

32つづき

期待に反してメーラーに表示されたのは、
「新着メッセージなし」だった。
「まあでも、今日帰るって言ったからまだ着てないだけかも」
そう自分に言い聞かせてPCの電源を落とし眠りについた。
翌朝、起きてすぐにメーラーを起動させたが…
激しく落ち込んだが、グズグズはしてられない。
学校はまだ1ヶ月あるが、バイトがあるのだ。



バイトから帰って来て電源を入れる。
やはり、新着メールは無い。

35: 花咲か名無しさん 2006/07/13(木) 08:24:00

>>34 わっふる、わっふる

前にも書いたけど、妻は学生だった。
違う学部の学生だったんで、実習のあとは音沙汰なしだったんだけれど、彼女が四年生の時に再会。
学内プロジェクトで協力している研究室に配属されていた。
学部は違うものの、研究内容が近いので、実際の研究指導は私がやることになった。
相変わらずだった。
手先は決して器用ではない。ただ、集中力はずば抜けている。
なかなか難しい研究テーマを、当時助手だった私とアアデモナイコウデモナイといじくり回してた。
結局、四年生から修士を取るまで三年間。一日24時間のうち半分以上は彼女と一緒に過ごしてい
たんじゃないだろうか。
二人で書いた(といっても、ボスの名義も入ってるが)共著の論文は計4報。
若かったとはいえ、よくやった。
パーマネントのポストに就けたのは、ひとえにこの業績のおかげだと思う。

36: 花咲か名無しさん 2006/07/13(木) 08:26:53
いつからお互いに意識し始めたか、今となってはきっかけを思い出すのは難しい。
ただ、ひとつだけは覚えている。
彼女が修士二年の正月。修論のまとめに手こずっていた彼女は、大晦日から研究室に泊まり込みで
がんばっていた。私は一人暮らしのアパートに帰って、せめてもの大掃除をして新年を迎えた。
あけて元旦、12時頃。玄関のチャイムの音で目を覚まして、ドアを開けたら彼女がいた。
「あけましておめでとーございます。あはは、ジャージだ」
そういう彼女だって、穴の開きかけたジーンズにおんぼろのダウンジャケットだった。
コンタクトはドライアイでつらいと、牛乳瓶底眼鏡だった。
美人だなあと思った。たぶん、寝ぼけてたんだと思う。
いまでもよく、美人だなあと思うので、まだ寝ぼけたまんまなのかもしれないが。

37: 花咲か名無しさん 2006/07/13(木) 14:18:21

34つづき

「社交辞令か…」ひとり呟く。
ベッドに寝転ぶと、久し振りの再開とか子供の頃の事とかが思い浮かんだ。
「可愛くなってたな。それにしっかりしてた」
子供の頃、俺にいつも付いてきてた事を思い出した。
溜息を付きながら寝返りをうつと、枕元の留守電のランプが点滅している事に気が付いた。
「えっと、○○ですけど、おばさんに番号聞きました。
教えて貰ったアドレス、返って来ちゃうので…。一度連絡下さい。電話番号は…」
すぐに電話しようと思ったが、時間は12時近くであったので、日を改める事にした。
余談ながら母から「○○ちゃんから番号聞かれたから教えた。ニヤニヤ」との留守電もあった。

41: 花咲か名無しさん 2006/07/15(土) 16:32:25

37のつづき

翌日、バイトに行く前に電話をした。
いつもの事だが、女の子の実家に電話するのは、緊張する。
数回の呼び出し音の後、「はい」
電話に出たのは、彼女の母親だった。
「ご無沙汰しております」
「あらあら、久し振りね」



10分程、近況報告や何やら話した後に彼女が現在不在である事の旨を言われた。
とりあえず、FAX兼用電話である事を確認出来たので、
FAX流すから渡して下さい、と言って電話を切った。
そして、バイト先からアドレスを大きく書いた紙をFAXした。

引用元: 【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】